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良くある質問集

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 Q1. 膝の“みず”はぬいたらいけないの?

 よく膝のみずをぬくとくせになるからやめたほうが良いといわれたという方がいらっしゃいますが、膝のみずは関節液といって関節の軟骨に栄養を運んでいます。
みずがたまる時には関節炎がおきているのですが、このたまったみずは正常に比べてサラサラしています。
サラサラしたみずには、当然の事ながら栄養分は少なく、たまったままにしておくと大切な関節軟骨が栄養不足になります。ですからぬいた方が良いのです。
整形外科では、この栄養分の少ないみずをぬいて、そのかわりにヒアルロン酸という人工的に作った関節液の薬を膝関節に注入してかなり効果をあげています。
膝のみずをぬくと癖になるというのは迷信です。
 Q2. 骨粗鬆症ってなに?

 人間の骨はいくつになってもたえず壊され、一方では新しく作られているのですが、正常ではそのバランスは保たれ、からだ全体として一定量になっています。しかし何らかの原因でそのバランスが崩れ、壊される骨の量の方が作られる量に勝ってしまった状態をいいます。からだ全体として骨の量は減少しますので、骨の強度が弱くなり、折れやすくなるのです。最近では骨密度(骨がどのくらい濃いか)を測る器械もありますので、お近くの整形外科で調べてもらってみてください。しかしその場合、日本骨粗鬆症学会では腰のレントゲン写真を同時にとって判定するように決めています。レントゲン写真で骨の外形を判定することも骨粗鬆症の診断には必要なのです。
 Q3. 骨粗鬆症の薬はあるのですか?

  日常診療しておりますと市販の骨粗鬆症薬を購入されておられる方が結構いらっしゃいます。しかもそれが高価なのに驚きます。骨粗鬆症の薬は数種類あるのですが、整形外科に受診されますとその方に合った薬を処方してもらえます。そのすべてに保険がききますので、副作用や効果などを医師にチェックしてもらいながら、安価にしかも安全に薬をのむことが出きるのです。一度近くの整形外科に相談してみてください。

 Q4. 肩が痛いと五十肩ですか?

  肩が痛いといって来院される患者さんのうち、五十肩と診断されるのは半数もいらっしゃいません。五十肩というのは純粋な肩関節の病気ですが、肩が痛い場合には頚椎(首の骨)に疾患がある場合が多いのです。
中には肺がんの一種で肩に痛みを発するものもあります。頑固な肩の痛みがありましたら、迷わずお近くの医師に相談された方が良いでしょう。
 Q5. 整体や整骨、接骨って整形外科とは違うんですか?

 当初はもっとも進んでいたドイツ医学を採用したのですが、西洋医学は科学によって病気を解明し治療法を開発するものです。
西洋医学がめざましい発展を遂げているのは皆さんも良く御存知だと思います。この西洋医学の中で骨や筋肉などの運動器の病気を担当しているのが整形外科です。ですから整形外科は医師国家試験をパスした医者しかできません。痛い原因を調べるために、診察だけではなく内科の医師のように、血液をとったりレントゲンを撮ったりします。その結果から科学的に患者さんの病態を判断(診断)し、治療するのです。
それに対して、整体、整骨、接骨というのは西洋以外から学ばれた経験に基づいて行われているもので、その治療行為も「施術」と呼び、日本では医療とは異なるものとして区別されています。ですから原則的には保険医療の適応はありません。呼び方が似ているのですが、両者はまったく違う性格を持った職業なのです。
 Q6. 私はぎっくり腰でしょうか?

 ギックリ腰というのは、病名ではなく俗称です。腰をひねったとき、物を持ったときなどに急におこった腰の状態をいいます。単にギックリ腰といってもその原因は骨から来るもの、筋肉、靭帯、椎間板(軟骨)など様々です。ですからその原因にあった治療をしなければ痛みが長引いたり、もっとひどくなったりします。ギックリ腰で医者に行ったら骨のガンが見つかったということもあるのです。やはり一度整形外科を受診された方が良いと思います。
 Q7. 膝が痛い時には歩いて鍛えなさいというのは本当?

  膝、特にお年よりの膝の痛みはほとんどが変形性膝関節症という、膝の関節軟骨が減ってくる事によるものが多いのです。この場合には、体重をかけずに膝を伸ばす筋肉を鍛えて、膝にかかる負担を減らすのが最良の治療法です。歩くことは決してよいとはいえません。
関節の動きの良い場合には自転車をこいだり、冷えない程度に水中歩行やスイミングをすることはよいと思われます。

 Q8.痛いところがある場合には冷やしたらいいの、暖めた方がいいの?

  一般的に急性の痛みには冷やす方が良く、慢性の痛みには暖めた方が良いといわれています。もう数カ月前から腰や膝が痛いという場合には暖めた方が良いのはよくわかりますが、打撲や骨折をした場合には受傷後5から7日までは急性期ですので冷やす方がよく、その後は暖めた方が痛みは楽になることが多いのです。しかし例外として、リウマチ等の痛みに対しては慢性にもかかわらず冷やしたりする方が効果がある事もあります。

 Q9. 関節痛や老化予防に「グルコサミン」や「ヒアルロン酸」という薬が話題になっていますが本当に効くんでしょうか?

「グルコサミン」や「ヒアルロン酸」は関節軟骨の重要な成分であり、その成長には欠かせないものです。しかしこれを食品として体内に入れた場合にはアミノ酸に分解されてしまうか、吸収されない為、肝心の関節軟骨にはほとんど届かないことが医学的に証明されています。ですから効くか効かないかと言われれば「効く証明はされていない」ということになります。極端な例を挙げれば「髪の毛を食べれば髪の毛になるか」ということと似ています。
 Q10. 「ねんざ」をしても整形外科に行ってきちんと診てもらったほうがいいと聞きましたが本当ですか?

「ねんざ」というのは、骨と骨をつないでいる靭帯が一部もしくは完全に断裂した状態です。
また患者さん自身が「ねんざ」だと思っていても骨折している事例はたくさんあります。骨折の場合にはもちろんのこと、靭帯損傷であってもその程度によって治療方法はギプスからテーピングまで様々です。初期の治療を誤ると後遺症が残ることもありますので是非整形外科に受診されることを勧めます。
 Q11. お医者さんでもらう「消炎鎮痛剤」は痛み止めなので痛い時にだけ飲めばいいのですか?

  医療機関で処方される「消炎鎮痛剤」というお薬は単に痛みを止めるだけでなく炎症を抑えることによって腫れをひかせたり、炎症性の病気を治す作用もあります。病気によっては長期間服用していただくこともあります。ですから痛い時にだけ飲んでいては病気が治りきらないこともありますので医師の指示通りに飲んでください 。
 Q12. 「ジェネリック医薬品」について

「ジェネリック医薬品」は新薬の特許が切れたのちに、他の製薬会社が同じ成分で作った医薬品のことをいいます。テレビなどでは「安くて同じ効果のある薬です」とうたっていますが、同じ成分であってもその製造方法や薬の外を包んでいる材質により人体への吸収率が違うので効き方も違ってくることがあります。必ずしも同じ効果があるとは言えません。まったく同じ薬が安く手に入るということではありません。実際に血圧のお薬でジェネリックに変えたら血圧が下がらないという事例はよく見られます。

主治医によく相談して処方してもらってください。